トルコ風まぜそば

趣味について

仁王聖地巡礼番外篇(三浦按針の足跡を追って西の果てまで行った話)

 台風一過の令和元年神無月、肥前国の平戸に来ていた。何をかくそう、この地でかの青き目のサムライが落命している。

 仁王には登場しないものの、ウィリアムゆかりのスポットは数多くあったので以下はそのレポート。

 

オランダ商館

 日本とオランダの交流の歴史に関する資料が展示されている。 ウィリアムが乗っていたリーフデ号の模型、徳川家康に取り入られる様子が記された史料、ウィリアム解説ビデオなど、仁王ファンならかなり楽しめる展示品が並ぶ。

 オランダ商館は機能が長崎の出島に移された際に破壊され、今あるものは復元されたものである。ただ、塀や井戸など当時の遺構は若干残っている。

 

按針坂

f:id:turkeyfishing:20191014165237j:plain 三浦按針の墓にいたる坂道にはおおかた「按針坂」の説明書きがある。いかにも輪入道や岩が転がってきそうな坂。自分は5か所見つけたが、後で調べてみたら見たことのない按針坂があったのでもっとあるのだろう。興味のある人は探してみても面白いかもしれない。

三浦按針の墓

f:id:turkeyfishing:20191014170519j:plain
 按針坂をいくつか登っていくと、うゐりあむ・あだむす三浦按針之墓と刻まれた墓がある。左の石は無縁塔、右は夫婦塚であることが英語で説明されている。ケリーを排除し、日本の危機を救ったウィリアムの功績に感謝し、静かに手を合わせた。

 なお、墓に行くためには坂道を20分以上直登しなければいけないので、動きにくい格好だと苦労するかもしれない。墓の近くの展望台からは平戸大橋平戸城が一望できてなかなか壮観なため、墓参りが目的でなくても登る価値はある。

f:id:turkeyfishing:20191014171517j:plain

中央に平戸大橋、右端に平戸城

按針の館

f:id:turkeyfishing:20191014172105j:plain

 ウィリアムは商館には住まず、ここで落命をするまで暮らしていた。今ではお菓子屋になっており、買ったものを按針の館内で食べることもできる。ANJINと焼き印のある「按針」というお菓子はここでしか取り扱っていない。

 

おまけ:九十九島

 平戸でも「つくも」でもないが佐世保近くに九十九島という島があり、そこの海きららという水族館に行ってきた。上部開放型の大水槽の発想は面白かったが魚種が少なく、全体通してあっさり見終わってしまったため微妙。飼育員の方々が九十九武器を振り回して水槽を掃除していたのが印象的だった。